{"product_id":"new_cover_017","title":"シベリアのビートルズ","description":"文筆家・多田麻美は、京都大学文学部中国語学中国文学科を卒業し、同大学大学院在学中に北京外国語大学ロシア語学科へ留学。2000年から約20年間中国で暮らした後、ロシア・イルクーツクに居を移した。好奇の目で見るわけではないが、社会主義国（中国）から元社会主義国（ロシア）に移り住むとは、普通はなかなか体験しないことである。副題は「イルクーツクで暮らす」だが、この本の中程には彼女がどのような思春期をアメリカで暮らされたのかという回想が書かれている。これが非常に味わい深いスパイスとなっている。中国からロシアに移った多田が、アメリカ暮らしも経験していたとは。左右や東西というような概念はものさしとせず、人間一人ひとりの感情をしっかり受けとめ、その人が生きる社会を見つめ、俯瞰的な姿勢で書き上げる。ジャーナリズムと文学の中間点をぶれずに貫く多田さんの技巧とバランス感覚は、ロシア・中国・アメリカという三者（三大国）三様の地での経験によるものなのかもしれない。\u003cbr data-mce-fragment=\"1\"\u003e\u003cbr data-mce-fragment=\"1\"\u003e日本で育ったら想像しがたいことだが、ロシアも欧米発のロック音楽が自由に輸入されてきたわけではない。中国では欧米のロックが「打口 dakou」という特殊な海賊盤文化として広まり異様な熱を帯びたのだが、夫・スラバさんが旧ソ連～ロシアでどのようにロックを聴いてきたのかという仔細な解説が興味深い。統制のもとでもビートルズやロック音楽に熱中しその精神を読み取った人がいたという希望。と同時に、ポピュラー音楽の中毒性の怖さでもあるかもしれない。愛が込められたアートや音楽や文学は国境を越える。人々もまた、文化の間に築かれた壁を意思と情熱と愛で越える。ビートルズが歌ったように「愛こそはすべて」なのだろう。購入者特典として、雑誌『オフショア』山本佳奈子さんによる解説エッセイ付き。\u003cbr data-mce-fragment=\"1\"\u003e","brand":"亜紀書房","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48277001175343,"sku":"","price":1980.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0771\/3610\/1679\/files\/sb_017_cover.jpg?v=1702747670","url":"https:\/\/book.neutral-colors.com\/products\/new_cover_017","provider":"NEUTRAL COLORS","version":"1.0","type":"link"}